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少し前まで寝ていたせいか

何やら、ふわふわした感覚でコンビニに向かいました。

その日は珍しく良く晴れていました。

雑多な路地は、トゥクトゥクやバイクの往来で土埃が舞い上がっていました。




そんなに暑くないはずですが

汗が顔から垂れてきます。
嫌な感じの汗。
もう少しでコンビニです。

コンビニに着けば水も手に入るし、何とかなる...。




しかし

コンビニが見えるくらいに近づいても、人の気配がありません。

あれ!シャッターも閉まってる!
な、なんと定休日!
思わず「嘘やん」とつっこんでしまいました。




アテが外れ

意気消沈して、とぼとぼ宿に帰りますが、段々と体から力が抜け、意識が遠のいてきます。

そして下痢の便意も襲ってきました。

たまらず、小さい商店の脇に座り込みました。

汗も引かず、「ああ、これは熱中症か脱水症かな~。まずいな~」と、遠のく意識の中で考えていました。




しばらくすると

お店のおばちゃんが「アーユーオーケー?」と声をかけてくれました。まだ何とか立てたので、お店まで行き、とりあえずトイレを借りようと思いました。




ふらふらと

立ち上がり、「トイレット ア ダウ?(トイレはどこですか)」と、何故かベトナム語で言ってしました。

おばちゃんがベトナム語を知っていたかは分かりませんが、トイレを借りたいという意図は伝わったようで、店の奥を指差してくれました。




私があまりにも

しんどそうに見えたのか、ミントの匂いのする軟膏みたいなものを鼻の下に塗ってくれました。

鼻がスーッとして少し目が覚めるような気がしました。

トイレに座り込み、用を達しましたが、意識は更に遠のき、力が抜けていきます。




アーユーオーケー?

また、おばちゃんが声をかけてくれます。大丈夫ではなかったので「ノー!」と言いました。

あまり長くトイレに篭っているのも申し訳ない気がしましたが、中々、動けませんでした。




何とか

トイレから出ましたが、もう立っていられません。

そしてついに、店内の床に倒れ込んでしまいました。




おばちゃんは

また、鼻の下に軟膏を塗ってくれました。

脱水症状だと思ったので、お店の水を買って飲みました。

しばらく、横になっていましたが、立ち上がることはできません。

またまた、おばちゃんが軟膏を塗ってくれました。




そうこうしているうちに

おばちゃんがトゥクトゥクを呼んできてくれました。

トゥクトゥクのおっちゃんは、「病院に行った方がいいぞ。乗せてってやる」と言ってくれています。




病院...

「お金かかるだろうなあ。保険の書類やなんかも宿に置いてきているし、面倒なことになりそうだなあ」。

しかし、書類などを取りに戻る気力も体力もありません。

自力ではどうにもならないと思ったので、病院へ連れて行ってもらうことにしました。そして、何とか立ち上がり、トゥクトゥクに乗り込みました。




つづく

・緊急帰国前夜3はこちら!




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バックパッカー「一人旅」、最高!

2017年07月14日 初回投稿
2017年12月15日 一部修正
2021年05月16日 旅ラジオ配信
緊急帰国前夜2
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