トルファン


このブログの「旅の人①」でTさんの話を書きました。

そのTさんがブログを見てくれていて、何とメールをくれました。その内容が濃いというかTさんらしいというか…。

要は「俺が旅先で出会った変人中の変人であるKさんについてメールするから、君のブログに載せて」でした。しかも、タイトルまで付けられていました。

正直、「自分でブログを作って書いたら…」とも思いましたが、旅の大先輩であるTさんからの要望ですし、内容が「今っぽくない」ので、このブログに掲載することにしました。

以下、Tさんからのメールを転記します。(文中の「俺」はTさんのことです。また、文中の「・・・」はブログ掲載上、自粛したい内容だったため黒塗りにしました。)






1988年の夏
Kさん

俺が初めて中国に行ったとき、「すごい人がいるもんだ」とびっくりした事がある。

それは、1988年の夏、中国の西域「トルファン」という沙漠の中のオアシスの街で出逢ったKさんという男性だ。

もう大人のバックパッカーだったね。



トルファンにて

俺がトルファンのホテルの中庭で他の日本人とビールを飲んでいたとき、ふらっとKさんが現れたんだ。

第一声が「もう5年も日本には帰っていないよ」だった。

その後、「アジアを旅する奴には、もう老人に近い奴もいるよ」「パスポートの期限が切れるときだけ日本に帰る奴もいる」「期限が切れたパスポートは・・・」など、旅の裏話的なことや、その他に時々帰って日本でする「測量」の話も話してくれた。



驚きの連続

まだ、旅本の熱心な読者じゃなくて、アジアのことやバックパッカーの事を知らなかった俺はKさんの話を聞いてびっくりしたね。

それと同時に、Kさんは、危険なことや困難なことも「楽しいこと」と同じレベルで話してくれたので、どんどん引き込まれて行ったね。



「プリズナー」

俺とKさんは年が随分と違うのにすごく仲が良くなって、少しの間、一緒に旅をしたんだ。

ホテルで二人して酔って、柳ジョージっていうR&B歌手の『プリズナー』っていう歌を肩を組んで歌ったよ。

「見えない鎖につながれても踊り続けるよ。教えてくれ 何をすればいいのか 何処へ行けばいいのか」



忘れられない夏

俺が日本に帰ってから一度だけKさんから葉書が来たんだ。アフガニスタンからだったよ。それ以降、連絡はない。

今でも元気に世界の何処かで旅を続けているんだろうか。

1998年の夏。
Kさんとの出会い。
俺にとっては忘れられない夏となった。





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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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これからも「アジアしあわせ特急」を宜しくお願い致します。

バックパッカー「一人旅」、最高!



2017年9月26日 初回投稿 
2018年3月21日 一部修正

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